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推しとおたく

どんより蒼空 -刀ステ 天伝-

【ネタバレあり】

こんにちは。「舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-」を観て思ったことや考えたことをぽつぽつと残しました。産地直送採れたて新鮮感想なので、いろいろとおかしいです。

 

 

 


・におい

「同じにおいがする」ってとっても人間らしい表現だなあ…って思った。そんな表現をさらっと言えるようになったまんばちゃんも、それをちゃんと理解できる清光も、だいぶ「心」というものに慣れてきたというか…人間らしくなったというか…。一方で「におい」がわからない太閤ちゃんは未来から来たと言えどこの二振りに比べたらまだまだ刀剣男士初心者って感じでかわいいね…。

 

 


・国広と清光

この二振り「国広」「清光」呼びなんですね…ふぅ〜ん……へえ〜〜〜………。この距離感と信頼関係に「うわ〜〜〜」って頭抱えた。やられました。

長谷部はまんばちゃんにとって戦友でずっと一緒に同じ道を走ってきたって感じだけど、清光はたまに道が交わったときに一緒に歩いてくれるって感じ(?)「近侍変わってやろうかって何度も言いそうになったけど、それはなんか違うな〜って…」「国広を支えようとして本丸のみんながまとまっていく」なんだかすごくグッとくるセリフがたくさん聞けた。清光、今作で初めて出てきたけど、ずっとこの本丸にいて、ずっとまんばちゃんのこと見守ってくれてたんだね…。ただ、この清光は初期のうじうじしたまんばちゃんとはめちゃくちゃ相性が悪そうで、その頃の関係もちょっと見てみたいな…って思った。

こことっても良いシーンなのですが、謎のサービスシーンでもあるのでみんなが同じタイミングでオペラグラスを構え始めるからおもしろい。ミュージカルのほうで清光のいろんな格好を見てきたけど、ジャケットオフと真剣必殺姿を2.5で見るのって初めてだから「えっっっ…なにこれ??見てもいいやつ???」っておかしくなった。こんなの恋に落ちてしまう…。

 

 


・帰ってこなかったまんばちゃん

エッッッッ…………。それを知ったうえでまんばちゃんは慈伝で旅に出る決意をしたのか??清光はどんな気持ちでそれを送り出したの???

「また未来で会おう」

これから三日月とするであろう約束のことで頭がいっぱいになっちゃうかもしれないけど、太閤ちゃんと交わしたこの約束のことも忘れないで。約束はちゃんと守ってね。どんぐりのことも忘れないで。

 

 


・諸説に逃す

これをミュージカルの三日月は「歴史のうち」「救い」と言っていたような…。でも、ステではこれも歴史改変に含まれるっていうスタンスなんだね。守るべき歴史が変わらないのなら別にいいのでは?と私は思っちゃったけどダメですか??

「秀頼は信繁と大坂城を抜け出し鹿児島に逃げ延びた」っていう諸説。その真偽はわからないけれど、その噂が広まったり歌が残っていたり…そこには人々のすごく強い「願望」がたくさん込められているということ。これってなんか刀剣と似てるなあ……なんて思った。刀剣男士も本当かどうかわからないような「逸話」に込められた「想い」や「願い」から成り立っているんだと思う。歴史における諸説を認めないということは、刀剣男士としての自分の物語も認められなくなるのでは??原作のほうで修行に出た山姥切国広くんは、山姥を斬ったという伝説について「人間の語る伝説というものは、そのくらい曖昧なものなんだ。」と手紙を書いているし… その曖昧を全部殺したら刀剣男士は存在できなくなるんじゃないかな…。う、う〜ん…?この話は考えてもよくわからないので、おわり!

 

 


・蒼空

「豊太閤は蒼空みたいな人だった」って聞いてもあまりピンと来なくて「…そう……なんですか?????」という感じだった。感動ポイントっぽかったけど私の頭の中は「???」がいっぱいだったよ。私の理解度が足りてないから???

 

 


・失う覚悟

ソイヤソイヤからのまんばちゃんvs弥助。「歴史のままにあることを強いてきた」「失う覚悟ならできている」とか言うから「そんな自覚あったの???」「覚悟してたの???」とは思った。ちょっと待って!私のこと置いてけぼりにしないでよ!まあ、覚悟ができていても受け止められるって訳ではないからね…ごにょごにょごにょ……。

まんばちゃんそんなこと考えてたんだ?となんだか衝撃的なシーンでした。この「失う覚悟ならできている」って言うときの照明が印象に残っている。白い光が一本まんばちゃんに向けられてるんだけど、その途中でセットの古寺の障子(?)に遮られて一本の光がたくさんの光に分かれてまんばちゃんに降り注ぐ。まるでワッフルみたい!

「歴史のままにあることを強いる」という言葉も宗三さんの手にかかれば「歴史のままにお過ごし下さい」という美しくより残酷な言葉へと変わります。

 

 


・刀剣男士になれなかった何か

信長さまを見殺しにした刀剣男士が許せなかったけど、最期は刀剣男士に「過去に飛んで信長さまを救ってほしい」という自分の想いを託して死んでいった弥助。でも結局それさえも叶わなかった。あまりにも報われない…。

刀剣男士になれなかった何かは悲伝の鵺のプロトタイプっぽいんだけど、なんで今回はダメだったのに鵺は顕現できたんだろう??「名前」なのかな??鵺も最初はごっちゃごちゃな不安定な存在だったけど、義輝さまに「時鳥」って名前をもらった途端にスッと整った。信長さまに縁のあるあの子にも名前があれば、よかったのかもしれないね…。弥助切なんとかみたいな。そうしたら、番傘に名前を書いてもらってEDでみんなと一緒に踊って番傘くるくるできたかもね(?)

 

 


・歴史は変えられるのか?

真田十勇士がみんな自害するシーン「うわあああ」と思ったけど、それで刀剣男士を顕現させようってのはさすがに無理じゃない??と冷静な自分もいる。審神者の手ないから代償だけじゃダメじゃない?弥助に何も聞いてないんか??

自らの命を断つことによって歴史に抗おうとする信繁だけど、本当にこれで歴史は変わるのかな??大千鳥十文字槍が信繁の身代わりとして夏の陣を向かえるという展開になるみたいだけど、信繁には影武者がたくさんいたっていう「諸説」があるそうで…。結局、信繁が冬の陣で死んだことも諸説に飲み込まれて歴史は何も変わらないんじゃないかな…。影武者が多くて本人が死んだかどうかわからないから、もしかしたらどこかで生きているのかもしれないって生存説が生まれて、秀頼と鹿児島に逃げ延びたっていう噂に繋がるわけだし。歴史は変わらない。そもそも歴史を変えるなんてできるのか??そんな話を悲伝で三日月がしていたような気がするけど、どうだったかな。そうであるならば、歴史の前では人間は等しくあまりにも無力。

 

 


・どんより蒼空

よーし!歴史守った!空が青くて綺麗!帰ろ!ってなんだかいい感じに終わろうとしてるけど、全然いい感じじゃないからね??ちょっと、待って!信繁死んでるよ!みんなが守りたかった冬の陣とちょっと違うんじゃない?ねえ!!!!

「これでいいのか…??」って私の心の中は曇り空でもやもやしてるよ…。夏の陣どうなるんだ。だけど回転する刀ステが楽しすぎるから、もやもやより楽しかったの感情が勝つ。

 

 

 

おわり。

 

あと配信と、まだチケットも手元にあるので何回か観てもう少しまともな考えにできたらいいな…。なにより、一期一振さんについてなにも書けていないので、そこのところを考えたい。天伝を観て、私は彼のことを何も知らなかったんだな…と思ったので、言葉にすることがとっても難しいです。(お前は一期一振のなんなんだ)